『熱狂宣言』を読んで

読み終わって素直に、

「会いたい」そう思った。

いや、必ず会う。直接話してこの人を感じてみたい。

『株式会社ダイアモンドダイニング代表取締役社長 松村厚久』

何より人そのものの魅力に気付かされた。そして経営という現実をどれだけ直視できるかの世界、そこで大切なものが何かを少し理解できた気がする。

圧倒的な努力と執念。そしてそれが周りの人間を自然と引き寄せる。

考え、生き方、その全てに感動した。

若年性パーキンソン病という原因不明で、未だ完治のための治療法のない病を抱えながらも、それち屈せず立ち向かっていく。


「私は絶対に長生きしますよ。生きる時間を思い、その時間が刻一刻と過ぎていくことの緊張感は忘れません。が、死にません。今となっては、この病気を克服した世界初の人間になってやると、意気込んでいるところです。」

パーキンソン病は常時、松村につきまとう。けれど彼は少しもこの病に動じてはいない。人前に出て話し、笑い、動き続ける体がソファーに倒れ込んでも、座っている椅子からずり落ちて床に座り込んでも、それが松村厚久だと淡々とやり過ごす。


凄い。本当に凄い。そしてカッコイイ。

最近僕の周りでも、殻に閉じこもっていた自分を奮い立たせ、過去の自分に勝つために様々な挑戦をしている友達がいる。

良い刺激になるし、力にもなる。僕もそんな時があったから、初心に帰らされて新鮮な自分を思い出す。

でも何よりこの本を読んで凄いと思ったことは、松村さんへの周りの信頼の厚さだ。それを一番感じた出来事がある。


ー鈴木大徳ー

経営者向け財務専門スクールを経営し、M&Aや投資戦略などのあらゆるシーンのマネジメントを担う財務戦略指導の第一人者であり、企業の経営参謀として、志ある経営者のビジョン実現を支え続けたコンサルタントだ。

中小企業やベンチャー企業の財務、企業が成長・拡大していく中での投資戦略や調達戦略、特に資金操りのマネジメントや決算書作成の指導等、創業間もない経営者が一番苦労する分野を、経営者の右腕として支えてきた人物である。


 

松村さんはこの鈴木さんに、株式会社ダイアモンドダイニングの社外取締役を引き受けてくれないかとお願いする。

だが、同じ外食の企業をいくつもクライアントに持っている鈴木さんは、自分の立ち位置を考え「難しい」と正直に答えた。

それでもなんとか考え、検討して欲しいと言う松村さんの熱意に押された鈴木さんは、どうにかダイアモンドダイニングと仕事をする方策を考えた。

鈴木さんの持つクライアントは同じ外食市場の経営者ともあり、これまで外食企業と平等に付き合ってきた。そんな鈴木さんが、ダイアモンドダイニングの「身内」になることが簡単に受け入れられることとは思えなかったのだ。


ところが、弁護士とともに相談を持ちかけた外食の経営者たちの反応は、想像とはまるで違うものだった。

「松村さんを支える仕事なら、ぜひやってください」

「絶対にやるべきだ、我々と競合になっても、松村さんの応援をして欲しいです」

「松村社長に助けられた外食の経営者は数知れない。ぜひダイアモンドダイニングに入って、僕らの代わりに松村社長を助けてあげて欲しい」

誰もが、松村とダイアモンドダイニングの成功を外食産業の成功、自分たちの夢の結実と捉えていた。鈴木はその時の驚きを、今も昨日のことのように思い出す。

「思ってもみない反応でしたので、本当に驚きました。会社というよりは、松村社長という個人を応援し、成功して欲しいと、みんなが思っていることが分かったんです。それは、松村社長が、無条件で若手を応援してきたからなんだということも理解できました」


会社の成長より業界の成長、それを言って、本当に実行できる人間は少ない。でもそれを、難なく実行していた松村さんだからこそ、自然に絶対的な信頼を得ていた松村さんだからこそ、成し得たことだと思う。

これから信頼が大切な時代がやってくる中で、「想い」という部分に関しての信頼に大切なものを学べた。

僕はこれまで、IT企業やベンチャー企業の経営者と会話を交えたことはあった。でも、全く知らない外食企業について、そして松村さんについて知れて本当に良かった。

立地がとにかく大切で、街自体を分析し、理解する。そして”100軒覗き”といい、レストランをやる時はレストランを100軒訪れ、良い部分は真似し、それ以外は捨てる。準備をとことん行い、とことん努力する。

最後に、僕が一番印象に残った、一番カッコイイと思った部分を載せようと思う。


体は痛み、石のように硬くなることがある。冷たくなった手足に夏でも冬でも毛布を掛けることがある。

けれど、その胸にはいつも、熱い風が吹き抜けている。

「必ずダイアモンドダイニングを日本有数の企業に押し上げます。燃え盛る魂を失うくらいなら死んだ方がましです。燃えて燃えて、仕事に打ち込みますよ。私を苦しめるパーキンソン病との闘いも絶対に諦めません。見ていてください、必ず勝利してみせますから」

松村は、震える手を胸に当て、その熱狂を今この瞬間も感じている。

「熱狂宣言は、私の命の証です」


 

必ず会って、直接話す。そう決めた。

ぜひ、一度、読んでみてください。

 

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